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CRIMES OF THE FUTURE
FROM THE MIND OF
        DAVID CRONENBERG
heart
デヴィッド・クローネンバーグ監督
Festival de Cannes Competition Selection Official 2022

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー

ヴィゴ・モーテンセン×レア・セドゥ×クリステン・スチュワート
8.18 Fri 新宿バルト9ほか全国公開

        SERENDIPITY POINT films   TELEFILM CANADA   INGENIOUS MEDIA   ROCKET SCIENCE  present  in association with  ARGONATS productions  WIFFLE FILMS a ROBERT LANTOS production
        a film by  VIGGO MORTENSEN   LÉA SEYDOUX  AND     KRISTEN STEWART  “CRIMES OF THE FUTURE”  SCOTT SPEEDMAN   music by HOWARD SHORE  director of photography DOUGLAS KOCH,CSC   production designer   CAROL SPIER   editor CHRISTOPHER DONALDSON,C.C.E.   costume designer   MAYOU TRIKERIOTI
        casting by DEIRDRE BOWEN   co-executive producers VICTOR HADIDA   VICTOR LOEWY   executive producers  JOE IACONO   PETER TOUCHE   CHRISTELLE CONAN   THORSTEN SCHUMAKER   JEFF DEUTCHMAN   TOM QUINN   CHRISTIAN PARKES   AIDA TANNYAN  co-producer LAURA LANKTREE
        associate producer  BONNIE DO  producers  PANOS PAPAHADZIS   STEVE SOLOMOS  produced by  ROBERT LANTOS  written and directed by DAVID CRONENBERG
        A CANADA-HELLENIC REPUBLIC CO-PRODUCTION  produced with the participation of CRAVE - SUPER ECRAN - CBC FILMS - ONTARIO CREATES - ERT S.A and the support of EKOME - GREEK FILM CENTER
        © 2022 SPE (CRIMES) PRODUCTIONS INC. AND ARGONAUTS CRIMES PRODUCTIONS S.A.   © SERENDIPITY POINT FILMS 2021

        配給:クロックワークス/STAR CHANNEL MOVIES 提供:東北新社/クロックワークス
未体験のアートパフォーマンスへようこそ

          痛みの無い世界
          “加速進化症候群”
          生み出される新しい臓器
inspired art and comment
映画『ビデオドローム|4K ディレクターズカット版』 12ヵ月のシネマリレー

Trailer

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カンヌ映画祭が騒然︕
            ⻤才デヴィッド・クローネンバーグ監督が描く強烈な近未来
            カラダから生み出されるのは、希望か?罪か?

Introduction

未体験のアートパフォーマンスへようこそ

『クラッシュ』『イグジステンズ』『ヒストリー・オブ・バイオレンス』など数々の受賞歴と共に物議をかもしてきた映画作家デヴィッド・クローネンバーグ。第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部⾨に出品され、退出者が続出した賛否両論の問題作がいよいよ⽇本公開となる。主演は『グリーンブック』のヴィゴ・モーテンセン。⾃⾝のカラダから臓器を⽣み出すアーティスト・ソールを演じ、パートナーのカプリースに『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のレア・セドゥ、⼆⼈を監視する政府機関のティムリンに『スペンサー ダイアナの決意』のクリステン・スチュワートという豪華キャストが揃った。

製作に20年以上を費やした最新作のテーマは「⼈類の進化についての黙想」。⻤才監督が創造する⼈類の進化とは︖

Message from Director

本作は人類の進化についての黙想です。

つまり、人間がこれまで存在しなかった非常にパワフルな環境を作り出したため、そのプロセスを制御しなければならなくなった世界を描いているのです。

本作は私がこれまでしてきたことを進化させた作品です。私の作品を見たことのあるファンの方々なら、私の過去作で見たことのあるシーンや瞬間を見つけることができるでしょう。それは、人間の体と関連付けるという、以前から継続した私のテクノロジーに対する見解です。

見た目がとても機械的で人とはかけ離れていたとしても、テクノロジーは常に人の体の延長です。こん棒や石を投げることで拳(こぶし)は強くなりますが、最終的には、そのこん棒や石は、人体がすでに持っているある種の潜在能力の延長なのです。

人類の歴史における重要な分岐点にある今、私たちが作り出した問題を、人体を進化させることで解決することができないだろうか?気候危機の解決策としてだけでなく、我々が成長し、繁栄し、生き残るために、人の消化器官を進化させ、プラスチックや人工素材を消化できる身体にすることはできないだろうか?

Story

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そう遠くない未来。人工的な環境に適応するよう進化し続けた人類は、生物学的構造の変容を遂げ、痛みも消えた。“加速進化症候群”のアーティスト・ソールが体内に生み出す新たな臓器に、パートナーのカプリースがタトゥーを施し摘出するショーは、チケットが完売するほど人気を呼んでいた。しかし政府は、人類の誤った進化と暴走を監視するため“臓器登録所”を設立。特にソールには強い関心を持っていた。そんな彼のもとに、生前プラスチックを食べていたという遺体が持ち込まれる…。
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Production Note

稀代の鬼才監督×豪華キャスト

作品を発表する度に世界を騒然とさせる鬼才デヴィッド・クローネンバーグ監督。

そんな彼のことを、本作で4度目のタッグを組む名優ヴィゴ・モーテンセンは「世界で最もユニークな才能のあるフィルムメーカーであり、デヴィッドとの仕事なら何としてでも参加したかった。そして今回は、彼のこれまでの作品群の中で最も自伝的なストーリーで、デヴィッドの頭の中にある数々の先入観を繋ぎ合わせたような、特別な物語」と表現した。本作で初めてのタッグとなるレア・セドゥは「先見性と熱意に溢れていて、とても象徴的だったので、彼と仕事ができたことは私のキャリアにおいて特別な経験になった。この作品が伝えるものは、創造性とアート全般についての比喩であり、混沌から美を生み出し、空虚から意味を作り出すことができるというメッセージだ」と解説した。

完成までの20年

製作に20年以上の年月を費やした本作。クローネンバーグは1999年の時点でこの脚本を書いていたが、世に出すのに適切なタイミングだと確信できるまで、20年間温めていた。このタイミングで映画化に動き出した理由として監督は「世界中の人々が様々な社会問題を強く意識するようになった。例えば、海洋汚染により、現在あらゆる人の体の中にマイクロプラスチックが入り込んでしまっている。その状況を見て、この映画を作ることがこれまでになく説得力を持つ時だと実感したんだ」と振り返った。

ギリシャ・アテネでの撮影

独自のストーリーを映像化するに辺り、本作のロケ地にギリシャのアテネを選んだクローネンバーグは「アテネは古代都市なので、質感の素晴らしいロケーションがたくさんある。本作の舞台には、長い年月をかけて何百万人もの人々が生きてきた歴史を感じられる古い大都市を探していた。1965年以来行っていなくて、色々なものが変わっていたけど街の質感は変わらず素晴らしかった」と語る。

そして、ロケ地が演出へ与える影響として「私は、映画制作の大部分は芸術の発見でできていると考えている。たとえ撮影の当日であろうと、何か芸術的なものを見つける。または、誰も提案していなかった別の場所が偶然見つかったりする。そして、映画の演出の多くは空間作りに関係しているので、空間の性質を変えると、映画の演出方法も大きく変わるんだ」と自身の価値観を明かした。

Staff

デヴィッド・クローネンバーグ
監督・脚本

1943年3月15日生まれ、カナダ・トロント出身。

幾つかの短編映画・TV作品を制作したのち、『シーバース/人喰い生物の島』(75/未)で劇場映画デビュー。1981年、『スキャナーズ』で脚光を浴び、『ビデオドローム』(82)、『ザ・フライ』(86)と強烈な作品を世に送り出し続け、カルト的な人気を獲得。その一方で『クラッシュ』(96)で第49回カンヌ国際映画祭審査員特別賞受賞、『イグジステンズ』(99)で第49回ベルリン映画祭銀熊賞受賞、『ヒストリー・オブ・バイオレンス』(05)では、カンヌ国際映画祭パルム・ドールやアカデミー賞にノミネート。『イースタン・プロミス』(07)でも数多くの映画際でノミネートされ、世界的な評価を確固たるものとした。この数年で『クラッシュ 4Kレストア無修正版』、『ビデオドローム 4K ディレクターズカット版』、『裸のランチ 4Kレストア版』がリバイバル上映、クローネンバーグ特集上映が組まれるなど、既に新作の撮影も控えていることから衰えを全く感じさせない活躍を見せ続けている。


                  1975年 『シーバース/人喰い生物の島』
                  1977年 『ラビッド』
                  1979年 『ファイヤーボール』
                  1979年 『ザ・ブルード 怒りのメタファー』
                  1981年 『スキャナーズ』
                  1982年 『ビデオドローム』
                  1983年 『デッドゾーン』
                  1986年 『ザ・フライ』
                  1988年 『戦慄の絆』
                  1991年 『裸のランチ』
                  1993年 『エム・バタフライ』
                  1996年 『クラッシュ』
                  1999年 『イグジスデンズ』
                  2002年 『スパイダー 少年は蜘蛛にキスをする』
                  2005年 『ヒストリー・オブ・バイオレンス』
                  2007年 『イースタン・プロミス』
                  2011年 『危険なメソッド』
                  2012年 『コズモポリス』
                  2014年 『マップ・トゥ・ザ・スターズ』
ハワード・ショア
音楽

1946年10月18日生まれ、カナダ・トロント出身。

バークリー音楽大学で学んだのち、『ミス・ユー/氷の接吻』(78)で初めて映画音楽の制作を担当。『ザ・ブルード 怒りのメタファー』(79)以降のクローネンバーグ監督作に、ほぼ全て参加し評価を得る。『ロード・オブ・ザ・リング』三部作(01~03)の、第一部と完結編ではアカデミー賞作曲賞やゴールデングローブ賞最優秀作曲賞を受賞。2004年には『アビエイター』でもゴールデングローブ賞最優秀作曲賞を受賞。数多くの映画音楽を手がけ続け、映画音楽作家を代表する人物となる。

〈主な関連作〉 『ビッグ』(88)、『羊たちの沈黙』(91)、『ミセス・ダウト』(93)、『フィラデルフィア』(93)、『エド・ウッド』(94)、『セブン』(95)、『ゲーム』(97)、『ザ・セル』(00)、『パニック・ルーム』(02)、『ディパーテッド』(06)、『ホビット』三部作(12~14)、『スポットライト 世紀のスクープ』(15)、『否定と肯定』(16)

キャロル・スピア
美術

1978年、『ファイヤーボール』以来、ほぼ全てのクローネンバーグ作品で美術を担当。そのほか、ギレルモ・デル・トロ監督の『ミミック』(97)、『ブレイド2』(02)、『パシフィック・リム』(13)も手がけている。

〈主な関連作〉 『サイレントヒル』(06)、『ドリームハウス』(11)、『キャリー』(13)、『リグレッション』(15)、『フォーリング 50年間の想い出』(20)

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Cast

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ヴィゴ・モーテンセン
as ソール・テンサー

1958年10月20日生まれ、アメリカ合衆国・ニューヨーク出身。

ニューヨークの舞台で俳優として活動をスタートさせる。1985年、『刑事ジョン・ブック 目撃者』で映画デビュー。2001年から公開された『ロード・オブ・ザ・リング』三部作(01~03)においてアラゴルン役を演じ、一躍世界的俳優の仲間入りを果たす。第91回アカデミー賞で作品賞を獲得した『グリーンブック』(18)では、主演男優賞にノミネートされた。デヴィッド・クローネンバーグ監督とは『ヒストリー・オブ・バイオレンス』(05)、『イースタン・プロミス』(07)、『危険なメソッド』(11)に次いで4度目のタッグ。

〈主な出演作〉 『ダイヤルM』(98)、『オーシャン・オブ・ファイヤー』(04)、『善き人』(08)、『ザ・ロード』(09)、『偽りの人生』(12)、『ギリシャに消えた嘘』(14)、『涙するまで、生きる』(14)、『約束の地』(14)、『はじまりへの旅』(16)

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レア・セドゥ
as カプリース

1985年7月1日生まれ、フランス・パリ出身。

「Mes copines(原題)」(06)でデビューを飾り、2008年には『美しいひと』(未)でセザール賞の有望若手女優賞にノミネート。翌年には、クエンティン・タランティーノ監督『イングロリアス・バスターズ』(09)でハリウッドデビューも果たす。『ミッドナイト・イン・パリ』(11)、『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』(11)、『マリー・アントワネットに別れをつげて』(12)などの話題作に出演し続け、『アデル、ブルーは熱い色』(13)において、作品として受賞のみならず、カンヌ国際映画祭史上初となる出演女優としてのパルム・ドールを受賞した。

〈主な出演作〉 『グランド・ブタペスト・ホテル』(13)、『サンローラン』(14)、『007/スペクター』(15)、『ロブスター』(15)、『たかが世界の終わり』(16)、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(20)、『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』(21)、『それでも私は生きていく』(22) 

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クリステン・スチュワート
as ティムリン

1990年4月9日生まれ、アメリカ合衆国・ロサンゼルス出身。

子役として演技をはじめ、『パニック・ルーム』(02)ではジョディ・フォスターの娘役を務めた。大ヒット作『トワイライト』シリーズ(08~12)でヒロインを演じたことをきっかけに人気を得る。2015年、『アクトレス 女たちの舞台』でアメリカ人として初となるセザール賞助演女優賞を受賞。2021年、『スペンサー ダイアナの決意』ではダイアナ元皇太子妃を演じて第94回アカデミー賞で主演女優賞に初ノミネートされる。カンヌ国際映画祭の審査員にも選ばれている。

〈主な出演作〉 『ザスーラ』(05)、『ジャンパー』(08)、『スノーホワイト』(12)、『アリスのままで』(14)、『エージェント・ウルトラ』(15)、『ロスト・エモーション』(15)、『カフェ・ソサエティ』(16)、『チャーリーズ・エンジェル』(19)

スコット・スピードマン
as ラング

1975年9月1日生まれ、イギリス・ロンドン出身。

〈主な出演作〉 『アンダーワールド』(03)、『トリプルX ネクスト・レベル』(05)、『アンダーワールド:エボリューション』(06)、『君への誓い』(12)、『白い沈黙』(14)

ドン・マッケラー
as ウィペット

1963年8月17日生まれ、カナダ・トロント出身。

〈主な出演作〉 『ロードキル』(89)、『レッド・バイオリン』(98)、『イグジスデンズ』(99) 、『ブラインドネス』(08)、『ZOOM ズーム』(15)

ヴェルケット・ブンゲ
as コープ

1988年2月7日生まれ、ギニアビサウ共和国出身。

〈主な出演作〉 『Kaminey(原題)』(09)、『JOAQUIM(原題)』(17)、『ベルリン・アレクサンダープラッツ』(20)、『Aller/Retour(原題)』(23)